プログラム概要

1ヶ月間でキックオフ合宿、行動期間、最終発表会を実施。参加学生が自身の興味関心や行動特性を深く理解し、学生起業家としてのビジョンを言語化するとともに、第一歩となる事業アイデアを創出することを目的として伴走支援を行いました。

当日のプログラムの内容と様子

本プログラムは、大きく分けて三部構成で実施しました。

1. キックオフ合宿

ワークショップや先輩起業家メンターとの対話を通して、学生一人ひとりの内なる動機と、それに基づいたプロジェクトを言語化する2日間の合宿です。

1日目：『自分の軸』の構築
火-Okoshiが最も重視する「自分の軸（ビジョン）」を構築するため、「価値観（判断基準）」「才能（行動特性）」「好きなこと（情熱分野）」の3つの側面に分けてワークショップを実施。メンターとの対話を繰り返し、深く自己を掘り下げました。学生とメンター・運営スタッフの比率をほぼ1:1に保つことで、初めて自己分析に取り組む学生にも密なフィードバックを行える環境を整えました。この密なコミュニケーションにより、学生が主体的に相談や壁打ちを依頼できる強固な信頼関係を築きました。
2日目：『ミッション』の構築と行動計画の策定
学生のタイプや得意領域に合わせてメンター1名、ユースメンター1名、学生4〜5名からなる「ゼミ」を構築。1日目に見つけた「自分の軸」と社会課題とを重ね合わせ、事業の核となる「ミッション（使命）」を創出しました。合宿の最後には、約3週間の行動期間に向けた具体的なプランを策定し、各自が描いたビジョン・ミッションと共に発表しました。

2. 行動期間

約3週間の伴走期間です。キックオフ合宿で策定した行動計画を実践し、起業家メンターとの定期的な壁打ちを通じて、事業アイデアをさらにブラッシュアップしていきました。

3. 最終発表会（アワード）

プログラムの集大成として、多くのオーディエンスの前で、1ヶ月間で磨き上げた事業プランを発表。共感や協業を生み出す機会を創出しました。

プログラムから生まれた主な成果

最終発表会オーディエンス： 67名
参加学生： 17名

【オーディエンスの声】

「短期間でここまでしっかりとした事業のタネを考えられていることと、若者の柔軟な考え方に触れることが出来た。参加者とメンターとのチームビルディングが素晴らしかった。」
「特に良かったところは全部。このイベントに参加させていただけたこと自体が私にとって有意義な時間となりました。ありがとうございました。」
「皆さんの想いや夢が、年代を超えて伝わってきた。参加者の発表は自分自身にも響き、非常に良かった。」
「粗削りではありましたが、学生のプレゼンテーションからは、日常では感じることのない刺激を受けられた。『新しいものを生み出したい』、『理想の社会を実現したい』という純粋な思いが伝わってきました。」

参加者の声

【参加学生の声】

「とにかく運営の方やメンターの方が温かかった。プロジェクトを作るイベントでありながら、個人個人の理念を深く掘り下げてくれる点が初めての経験で、非常に良かったです。」
「この活動を通して、自分が本当にやりたいこと、そして何に向いているかを知ることができました。同時に、自分が何が嫌いで、何ができないかも明確になりました。」
「自己探求の時間が濃密にあるところが魅力的でした。普段は関われないメンターの方々が1対1で真剣に向き合ってくれる時間をしっかりと確保してもらえて、本当に良かったです。」
「自己理解が大きく促進されました。とにかく自分に向き合い、『自分とは何か』を深く考えることができた点、そして、すごく素敵な仲間や信頼できる人たちと出会えたことが最高の収穫です。」

【参加学生の声：個別事例】

参加動機：
「いろいろなプロジェクトや人に数多く関わる一方で、自分自身の『本当にやりたいこと』を持てていない状況を変えたいと思い、参加を決意しました。」
当時の状況：
「高校3年生で、様々な活動をしていること自体は周りから評価されていましたが、自分の中に確固たる軸がない状態でした。」
プログラムで最も活用できたこと：
「メンターや運営など、関わってくださる大人の数が多く、多角的な意見をもらえたことで視野が大きく広がりました。自分のビジョンを急かすことなく、事業ありきではないスタンスで見つめ直してくれたので、自分のペースでじっくりと取り組むことができました。」
事業アイデアについて：
「以前は人のプロジェクトを手伝うことを中心に考え、自分のことは後回しにしていました。しかし、このプログラムをきっかけに、自分の家業の発展に挑戦してみようと目を向けることができました。」
現在の活動：
「最終発表会で紹介した事業案を実現するため、植木の小売に必要な材料を提供してくださる方と繋がり、HPを作成しました。現在は、初期ユーザーに向けてサービスを実証的に提供できるよう準備を進めています。」
今後の展望
「高校3年生ということもあり、まずは大学受験に専念します。そのためこの1年間でビジネスを大きく動かすことは難しいですが、現在インターンとして関わっていた企業に正式なメンバーとして採用されたこともあり、関西だけでなく関東、そして留学などを経て海外にも視野を広げていきたいです。」

ご協力・ご後援

第1期 関西 火-Okoshi

第1期関西火-Okoshi